「うけん市場祭り」盛況

香ばしい香りを漂わせた車エビの試食ブースは人気を博した

東北からの米・リンゴ人気
農家らの意欲向上に

宇検村観光物産協会(伊村廣文会長)は22日、同村湯湾の結いの館駐車場で、「うけん市場祭り」を開いた。村内の農産物・海産物のほか、2013年から同村と交流を深める宮城県・七ヶ宿町産の米やリンゴも並んだ。村内外から約200人が来場。会場では各露店の威勢の良い呼び込みが響き、買い物客らの笑顔があふれた。

うけん市場は、2011年10月に村が県の森林環境税事業を活用して開設。地元農家の農産物販売所として活用されており、毎年1回「うけん市場祭り」を開催。今回で8回目を迎えた。この日は9ブースが軒を連ね、開始前から会場には多くの人が来場。伊村会長と元山公知村長の歓迎のあいさつでイベントがスタートした。

七ヶ宿町の「源流米」80㌔(2㌔入り40袋)や、「サンふじ」や「王林」などのリンゴ216個は人気を博し列をなした。また、今回からは例年は提供のみだった村内産の養殖車エビも販売。このほか、JAあまみが収穫シーズン中の「津之輝」、村内の農園がトロピカルフルーツ・アテモヤを出品するなどし注目を浴びた。

田検小1年の前原綾奈さんは「おさかなバーガーがおいしかった」と笑顔。母・奈緒美さんは「去年も来たが、楽しかったので今年も参加した。東北の米はやはり甘くておいしい。試食も多く、いろんな農産物や魚介類を買うことができて良かった」と話した。

商品完売後には景品が当たる抽選会もあり、会場は盛り上がった。伊村会長は「村外の人も回を重ねるごとに増えており、ありがたい。うけん市場が小規模農家の品質・意欲の向上につながり、地域に活力を与えられれば。今後は観光客対応なども充実していきたい」と語った。