部分日食、奄美でも

食の始まり直後、太陽の右下部分が欠けているのが確認できる(26日午後2時19分)

雲の隙間から顔をのぞかせる4割ほどが欠けた太陽(26日午後3時43分)=写真はいずれも西康範さん撮影

曇天の隙間から一瞬
西康範さん撮影

 月が太陽の前を横切り、太陽の一部が隠される「部分日食」が26日、日本全国で確認された。前線の影響を受け雲が広がった同日の奄美地方では観測が難しい状況に。奄美市名瀬の西康範さんは雲間から顔を出した、欠けた太陽の姿を写真に収めることに成功した。

 国立天文台によると、日本で見られる部分日食は今年1月6日以来、約1年ぶり。今回は国外の一部地域では太陽が輪のように見える「金環食」となったものの日本では部分日食となった。

 奄美市名瀬では午後2時8分ごろから太陽が欠け始め、同3時29分に食の最大を迎え、太陽の4割ほどが欠けた。その後1時間ほどかけ、同4時38分に食の終わりを迎えた。

 西さんは同市名瀬の自身の職場の前に三脚を立て、欠け始めの午後2時19分ごろの様子を撮影。その後も雲が広がる中で粘り続け、食の最大を超えた午後3時43分に一瞬顔を出した欠けた太陽の姿を捉えた。「慌てて撮影した。前回は天候が悪く見ることができなかったので、ラッキーだった」と話した。

 次に日本で部分日食が起こるのは来年6月21日。今回より欠けて見える部分は大きく、奄美市名瀬では4分の3ほどになる。