東京奄美会青年部・大忘年会

沖縄県東京事務所の渡久地所長(左)に義援金を手渡す原田青年部長

熱唱する、カサリンチュ・コースケ

タナカアツシさんの「大島エレジー」とたくさんのダンサーたち

出身者相互の交流図りたい
義援金募り沖縄県事務所へ贈呈も

 【東京】東京奄美会青年部(原田尚樹部長)は、都内目黒区で14、15日の2日間にわたって「大忘年会」をにぎやかに開いた。参加者は2019年を振り振り返ると共に、翌年への期待や希望を懇親会の中で語り合っていた。また、被災した沖縄・首里城にあてた義援金が集められ、先日沖縄県東京事務所の渡久地一浩所長に渡された。渡久地所長は「青年部の温かい気持ちはありがたい。有効に活用したい」と礼を述べ、「今後は奄美・沖縄の世界自然遺産候補地の在京出身者たちで交流を図りたい」と語った。

 14日に約70人、翌15日にも同様の数がそろい合わせて約150人が集まったのは、目黒区の居酒屋「庄や目黒408店」。舞台も備わった同所で「大忘年会」が開かれるのは今回が初めて。初日は若い世代が大半を占め、2日目は若い世代に東京奄美会の先輩たちが加わっての宴会となった。

 東京奄美会・大江修造会長は「若い世代にもっと郷友会に参加して、東京奄美会を支えてほしい」とヤングパワーに期待を込めてあいさつ。戸田康幸青年部副部長の乾杯を合図に、タナカアツシさん森田美咲さんの「朝花節」で宴会はスタートした。

 各テーブルでは今年の苦労話や、来年の抱負などが島口で交わされていた。一方、舞台ではカサリンチュのコースケさんのコミカルな話を交えた熱唱や、バーバロみずきさんによるアメリカントライバルベリーダンスの妖艶な踊りも披露され、盛んな拍手を浴びていた。

 会の終盤には、被災した首里城の再建に少しでも役に立てばと義援金箱が各テーブルを回っていた。原田青年部長は、「世代を越えて集まる有意義な会で、参加していただいたアーティストのメンバーに感謝している」と振り返り、「東京からも地元貢献に寄与できるよう、奄美群島と東京奄美会を盛り上げていきたい」と青年部としての気持ちを代弁した。心のこもった義援金が、奄美市東京事務所(藤江俊生所長)を通じ、沖縄県東京事務所の渡久地所長に届けられた。