新春に防火・防災意識新た

消防車両上からの餅まきには地域住民がこぞって参加し、盛り上がりを見せた

 

パレードや訓練、餅まきも
奄美市消防団住用方面隊

 

 奄美市消防団住用方面隊(中山貞義隊長、実員47人)の2020年「新年防火パレード」が2日、同市住用町一円であった。消防車両10台が車列を作り、火災予防を呼び掛け。終了後には式典を行い、一斉放水訓練を披露した。水槽車上からの餅まきもあったことから、地域住民ら約50人も集まり、新春の節目に防火・防災への意識を新たにした。

 住用町では、2013年の合併により、消防出初式が行われなくなったが、同隊に大型水槽付きポンプ車が導入されたことを機に2017年から出初式に代わる行事としてパレードを実施。この日は消防団員らのほか、大島地区消防組合住用消防分署員らも参加し、約1時間半かけ、町内のほとんどの集落を巡った。

 巡回後にあった式典では団員らが放水訓練を実施。ホースから放出された水は天高く弧を描いた。また、餅まきはポンプ車の車上から行い、多くの人が餅を追いかけ右往左往する姿が見られた。

 中山隊長は「昨年は大きい火災も災害もなく、無事過ごすことができた。今年も訓練を積み重ね、皆さまの安心安全を守りたい。団員はみな家族・職場がある中で活動しているので、今後とも協力してもらえれば」と語った。