沖永良部2町で成人式

地元で新たな門出を祝った新成人たち=和泊町あかね文化ホール=

 

会場に入る振り袖姿の新成人ら=知名町 あしびの郷・ちな=

 

 

新たな門出祝う

 

 【沖永良部】和泊、知名両町で2日、成人式が開かれた。華やかな振り袖やはかま姿の新成人らが、新たな人生の一歩を踏み出した。

 和泊町の式典は、あかね文化ホールであり、73人が出席した。新成人を代表して前沢綾香さんは「職場や学校で出会った人の世界を変えられる人材になれば島の人たちの誇りとなるはず」と語った。今年4月から同町役場職員として勤務する前田翔清さんは「和泊町が大好きで、すぐにでも地元に貢献できる仕事がしたいと思っていた。町民一人一人と真摯に向き合い、信頼される職員になりたい」と語った。

 知名町の成人式は、あしびの郷・ちなで開かれ、53人が出席した。今井力夫町長は「世の中を変えていくためには若者の力が必要。常に世界的な視野で物事を考え、自分が立っている場所で行動に移して欲しい」と式辞を述べた。

 新成人代表あいさつでは、東京で大学生活を送る前田拓さんが「離れた場所から島を見た時に、自然の豊かさや島の人の温かさを改めて感じた。同時に私たちを育ててくれた町と沖永良部島に恩返しがしたいと思うようになった」と述べた。今年2月に看護師の国家試験を控えている武明日香さんは「立派な看護師になり、将来は島の医療にも携わりたい」と述べた。