徳之島 新春闘牛大会で魅了

全島一の新王座に就いた「牛若赤丸」号(左)=3日、徳之島なくさみ館(伊仙町目手久)

 

全島一に「牛若赤丸」
ミニ軽量級は「チビブル」

 

 【徳之島】闘牛の島・徳之島の新春を豪快に彩る「2020年新春闘牛大会」の目玉、「徳之島全島一・ミニ軽量級優勝旗争奪戦徳之島町大会」(徳之島町闘牛協会主催)は3日午後、徳之島なくさみ館(伊仙町)であった。注目の全島一(最強無差別級)は「牛若赤丸」(徳和瀬)、ミニ軽量級(700㌔未満)は「涼菜の愛牛・チビブル」(南原)の両挑戦牛がそろって奪取するなど、計10組の取り組みで沸かせた。

 今年も元日早々の「軽量級優勝旗争奪戦成人記念大会」(会場同)で開幕。島内の闘牛ファンをはじめ正月帰省客、観光客なども交え連日3千人前後の観客を飲み込み、鍛え上げた筋骨隆々の1㌧前後の猛牛たちの激突を堪能させ熱気に包まれている。

 同島闘牛の最強を決める3日目の結びの大一番・全島一優勝旗争奪戦は、挑戦牛「牛若赤丸」、初防衛戦の「天龍大力」(阿三)ともに体重1㌧超を誇る巨漢。激しい攻防の末の3分19秒、牛若赤丸が一瞬のすきをつく〝爆弾速攻〟の腹取りで沈め、新王座に就いた。

 ミニ軽量級は、「チビブル」が1年8月ぶり再戦相手となった同級初防衛戦の「富強力」(上面縄)に対戦タイム26分37秒で粘り勝ちを収めリベンジ。悲願の同優勝旗を、高校卒業を控えた涼菜(すずな)さんら闘牛愛好一家にもたらした。

 【3賞】▽殊勲賞 ライキ(井之川)▽敢闘賞 哲巳大力(亀津)▽技能賞 闘将☆舞富名(上面縄)

 新春闘牛大会は4日午後1時開始の「新春若手花形ふるさと闘牛大会」(会場同)が千秋楽となる。