新しいシンボルの完成祝う

新庁舎の完成を祝いテープカットする関係者ら=与論町=


完成した新庁舎の外観=与論町=

与論町新庁舎落成記念式典
町民サービスの向上を図る

 【沖永良部】与論町が建設を進めていた新庁舎が完成し6日、現地で落成式があった。昨年12月末から引っ越し作業を行い、同日業務も開始。式には関係者ら約180人が集まり、町の新しいシンボルの完成を祝った。

 新庁舎は、旧庁舎から直線距離で約750㍍離れた旧町立診療所跡地に建設。鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積1999・43平方㍍。建築面積1173・91平方㍍。2018年11月に工事着工、19年12月16日に完成した。

 6日現在、完了した主要事業費の合計は9億7716万2千円で、内訳は庁舎建設事業費(庁舎本体や外構工事などを含む)が8億5917万円、基本設計・実施設計及び工事管理業務費5400万円、電算・光回線関連工事費4224万3千円など。今後、駐車場の整備工事や庁舎周辺の道路改修工事が行われる。

 新庁舎は、1階に町民福祉課や地域包括支援センターなどの窓口部門を配置し、町民サービスの向上を図る。災害に備えて非常用発電機や受水槽を整備したほか、多目的スペースや議場は緊急避難スペースとしても活用できる。庁舎内はWi‐Fi(公衆無線LAN)が利用可能。

 式典では、山元宗町長や福地元一郎議会議長、地元の児童生徒ら9人がテープカットした。山町長は「新庁舎には多くの人の思いが込められている。町民のシンボルとなり、安心安全で元気で笑顔があふれる町にしていきたい」と話した。