ヒカンザクラ開花宣言

奄美自然観察の森でヒカンザクラの開花を宣言。開花をPRする町役場職員

龍郷町・自然観察の森 寒の戻りあり、例年並み
見頃は1月下旬を予想

龍郷町は8日、同町長雲にある「奄美自然観察の森」で、町花であるヒカンザクラの開花を宣言した。町によると、寒の戻りがあり、開花時期は例年並み。台風の影響や暖冬で開花が遅れた昨年より16日早い宣言となった。標準木は、上部を中心に開花した花びらが多数見られた。「(個体差はあるが)1月下旬ごろに見頃を迎え、2月いっぱいまで花見を楽しめるのではないか」と予想している。

標準木前で、則敏光副町長が開花宣言し、「ここは標高約300㍍。寒の戻りがあり、例年通りの開花時期となった。奄美自然観察の森は、希少動植物が見れる場所であり、多くの人々の来所を期待している」と述べた。

川畑力自然観察指導員によると、標準木が5輪以上開花する時期を開花宣言日の目安にしている。「2019年度の初開花日は、昨年12月29日で、今年1月8日が開花宣言日となった」。

川畑指導員によると、ヒカンザクラは、奄美自然観察の森敷地内には約260本、基幹農道~自然観察の森にかけて約310本、本茶峠旧国道沿いに約460本植えられている。基幹農道~自然観察の森間では、10数本に開花が見られ、満開に近い木が数本ある。本茶峠旧国道の頂上近くでも満開に近い木が1本見られた。

奄美自然観察の森は、「奄美群島国立公園」内にある。「自然観察の森では、珍しい植物が見れる。繁殖時期に入る前に花の蜜や実を求めてやってくる鳥などもぜひ観察してもらいたい」「昨年末、今年に入ってからも団体観光客などが来所した」(川畑指導員)。