航空便の運航再開

運航再開を受け航空会社のチェックインカウンターを訪れ変更手続きを行う利用客たち

10便欠航 旅行客など予約切り替え
奄美空港

 前日に着陸した飛行機が滑走路を逸脱して滑走路が閉鎖された奄美市笠利町の奄美空港では9日、機体の移動が完了したとして運航を再開。同空港を発着する路線には、機材繰りなどの理由で10便が欠航した。同空港ターミナルビルには、予約変更を余儀なくされた旅行客などが各社のカウンターを訪れていた。

 同空港では8日午前10時ごろ、喜界島空港を飛び立った日本エアコミューター(JAC)の航空機が強風の影響を受け着陸後に滑走路から逸脱するトラブルが発生。けが人は無かったが、滑走路が閉鎖され同日に同空港を離発着する37便が欠航していた。

 JACによると、逸脱した航空機の移動を8日の午後11時10分に完了。これを受け9日始発便から滑走路が復旧し運航が再開した。

 ターミナルビル内では午前中から利用客が、各社のチェックインカウンターに並んで予約変更する姿などが見られた。

 直行便で奄美大島に帰省していて8日に鹿児島空港を経由して帰る予定だった東京都在住の女性(67)は、再開されたスカイマークの鹿児島行きに予約を切り替え。「昨日は搭乗手続きを終えて、搭乗口前で待機している時に欠航の案内を聞いた。これまで台風で欠航した体験があるが、滑走路閉鎖で欠航は初めて。鹿児島での用事が済ませられなかったが、しようがない。再開して、ほっとしている」と話した。

 空の便は9日午後5時現在、機体整備や機材繰りの理由で同空港を発着する奄美大島~喜界島線など、10便が欠航した。