韓国女子マラソン2選手が奄美で合宿

東京五輪出場・五輪での活躍に向けた合宿を奄美市名瀬で行うアン選手(左)とキム選手(右)=12日、奄美市名瀬

東京五輪での躍進に向け
「五輪10位以内目指す」「出場権獲得と国内記録更新」

 韓国の女子マラソン選手で、東京オリンピック(五輪)の出場が内定しているアン・スルギ選手(27)と、五輪への出場が有力視されるキム・ドヨン選手(26)=ともにSH公社所属=が昨年12月から奄美市名瀬で合宿を行っている。両選手は12日、同市名瀬のホテルビッグマリンで記者会見を開き、合宿の目的や五輪での躍進に向けた意気込みを語った。

 アン選手は、韓国の女子1万㍍の最速記録保持者。昨年のソウル国際マラソンでは、東京五輪のマラソン出場基準タイム(2時間29分30秒)を切る2時間27分28秒の記録で優勝し五輪出場が内定している。

 キム選手はマラソンと5千㍍の同国最速記録を保持。フルマラソンのベストタイムは2時間25分41秒。今年3月開催のソウル国際マラソンで基準タイムを切り、五輪出場権の獲得を目指す。

 両選手によると、知人の実業団監督の勧めを受け、奄美合宿の実施に至ったとのこと。監督・ペースメーカー2人、トレーナー、通訳を帯同し、名瀬運動公園陸上競技場などでランニングを中心としたトレーニングに励む。毎日35~40㌔のランニングや筋力・体幹・ウェイトトレーニングをこなしている。

 合宿の目的について、アン選手は「合宿前から、足にけがをしているが、五輪に向け強度の高い練習を身につけて帰り、10位以内を目指したい」。キム選手は「ソウル国際マラソンで五輪基準記録を切り、国内記録を更新したい。出場できれば東京五輪でメダル獲得を目指したい」と語った。

 また、両選手とも奄美大島を訪れるのは今回が初めて。「韓国よりも気温は高いが、風が強い。人が優しく、きれいな島なので観光でも来たい」、「ランニング中に中高生から『ファイト!』などの声援をもらい、力になった」などと印象を語った。

 合宿は2月26日まで。また期間中の2月2日に開かれる香川丸亀国際ハーフマラソンに出場する予定という。