喜納昌吉さんゲスト出演

番組収録後に、ファンの人たちと記念写真に収まる出演者(中央が喜納さん)


喜納昌吉さん(左下)と感激の写真に収まる出演者。上から時計回りに平田輝さん、林法義さん、東郷さやかさん(写真提供・林法義さん)

奄美との関係も語る
平田輝さんパーソナリティーのFM番組

 【東京】沖縄と奄美が音楽でつながった――。江東区にあるレインボータウンFMに5日、沖縄音楽の先駆者・喜納昌吉さんが出演し、音楽との出会いや奄美との関係などを語った。スタジオの前には、たくさんの人たちが訪れ、収録風景を興味深く見守っていた。

 喜納さんは、奄美出身の平田輝さんがパーソナリティーを務める「新・奄美へシンクロせよ!」にゲスト出演したもの。番組は毎週日曜日の午後3時から30分の生放送を、1時間に拡大した特別版。「きょうは、素晴らしい方に来ていただきました。沖縄音楽のレジェンド、喜納昌吉さんです」と平田さんに紹介され、喜納さんは照れたような表情で登場した。番組のテーマ曲の一つでもある平田さんの最新曲「十年に一度咲く花」の作詞家・東海林良さんが、昨年9月に喜納さんの39年ぶりの新曲「富士山(ふじやま)Japan」を手掛けるなど、東海林さんの「絆」を通じて出演がかなったもの。喜納さんは、「格闘技やマラソンに夢中で、もともと音楽は好きじゃなかった」。そう子どもの頃を振り返りながらも、「12歳の頃に作った、『ハイサイおじさん』は父の全集の中に加えてもらった。音楽は自然にやって来ただけ。コザ(現在の沖縄市)には、まだ誰も知らない頃のベンチャーズなど、さまざまな音楽が混在してましたね」と大ヒット曲のエピソードなども披露。また、過去に奄美群島ツアーもするほど「奄美が好きでね。親戚には平田姓もいるし、東郷さやかさんの父親とも会っていますよ」と明かした。ホストとして迎えた平田さんも「きょうは最高です。奄美と沖縄が音楽でもつながりました」と興奮気味にマイクを手にすれば、喜納さんも「こんな不安定な世界情勢の今こそ、音楽が必要ですね」と出演者らと語り合っていた。「奄美のアーティストとの共演は初めて、これを機にジョイントなどもしてみたいですね」。東京の寒さはこたえたようだったが、喜納さんは満足げに収録を振り返っていた。

 沖縄音楽のレジェンドは、3月20日に「田園調布倶楽部」で、21日には「WonderWall―Yokohama」でライブを行う。