エゾシカ肉ふるまわれる

シカ肉のおいしさが評判となった試食会(枠内は橋詰さん)

市内料理店でジビエに舌鼓
「とてもヘルシー」

 最近メディアなどで、シカやイノシシのジビエ(野生鳥獣肉)を取り上げる機会が増えた。奄美でも害獣対策の観点で利活用の機運が高まりつつある中、エゾシカ肉を使った料理が奄美市内の料理屋で常連客にふるまわれ、「とてもヘルシー」などと好評だ。

 大阪府内の不動産会社に勤める橋詰勝規さんが奄美に仕事で訪れた際、知り合った取引先の関係者が料理店の常連だったことが縁で実現。北海道内で昨年12月、地元の猟友会メンバーが同行し仕留めたエゾシカ(体高1・5㍍、体重80㌔)のもも肉、腕肉、肩ロースの計10㌔を提供した。

 肉は鮮やかな鮮紅色。橋詰さんは「すぐに解体して血抜きをした。新鮮で、くさみは少ない」と太鼓判を押す。

 ジビエ試食会は、同市名瀬長浜町の飲食店「遊杜里路=ゆとりろ=」で開かれ、赤ワインに2日間漬け込んだロースを焼肉にして出した。味付けは塩コショウのみ。食べた常連客らは「柔らかく、たくさん食べられる」「獣臭さはまったくない」と絶賛した。

 同店を切り盛りする池田綾子さん(68)によるとシカ肉はイノシシ肉に比べ、スジは少なく、柔らかいという。 「ヘルシーなので特に女性に喜ばれるのでは」などと話した。

 エゾシカは。国内に生息するニホンジカの中で最大級の大きさ。成獣はメスでも100㌔超え、オスは170㌔に達する。北海道では、有効活用の一環でビジエ利用を推進している。

 ※本件は当社の投稿企画「まちかどリサーチ隊」に情報提供を受けました。