パルクールアスリートの泉ひかりさん(沖永良部2世)

泉ひかりさんが獲得したメダルや盾を持つ(左から)赤地邦男副町長、泉さん、林富義志教育長、泉さんの叔父の元栄吉治さん=知名町=

「沖永良部は特別な場所」
知名町役場訪問

 【沖永良部】沖永良部2世でパルクールアスリートの泉ひかりさん(24)が17日、知名町役場を訪れた。泉さんは「沖永良部は特別な場所。もっと活躍して島をPRしたい。自分が出来ることがあれば、ぜひ声を掛けてほしい」と話した。

 大阪生まれの泉さんは、両親が知名町出身。高校2年の時にパルクールを始め、その後、技術を磨くためにアメリカへ留学。現在は東京を拠点に国内外の大会に出場しているほか、競技の普及活動を行っている。2019年の「FIG Parkourワールドカップシリーズ」でスピード部門1位、フリースタイル部門2位に輝いている。

 この日は、同町在住で泉さんの叔父にあたる元栄吉治さんと来庁。赤地邦男副町長と林富義志教育長が出迎えた。

 赤地副町長は「女子ボクシングの吉田実代さんをはじめ、沖永良部2世の活躍はすごい。島にとって期待の星。全島民で応援する」と激励した。

 大会で獲得したメダルや盾を披露した泉さんは「パルクールは誰でも楽しめるスポーツだが、まだまだ認知されていない。今後の活動を通して、パルクールの楽しさや魅力を広めていきたい」と語った。

 パルクールはフランス発祥のスポーツ。壁を登ったり、障害物を飛び越えたりする時のスピードやパフォーマンスを競う。国際体操連盟が2024年パリ五輪での新種目採用を目指している。