元サッカー日本代表・前園さん講演

タレントとして活躍中の前園さんが講演

「仕事もチームワーク大事」
奄美パーク

 元サッカー日本代表の前園真聖さん(46)=薩摩川内市出身=が18日、奄美市笠利町の県奄美パークで講演した。現在タレントとして新たな道を進む中、周囲への感謝と誠意を持って仕事する姿勢の大事さを語った。

 初来島した前園さんは、1990年代のJリーグを代表する選手の一人。来場者を前に鹿実での厳しい練習や、U―23日本代表主将を務めた96年アトランタ五輪。Jリーグ在籍時のエピソードなど、仲間に恵まれた13年間の競技生活を振り返った。

 「サッカーも、仕事もチームワークが大事だと感じた」。自身が出演するテレビ番組が、多くのスタッフによって成り立っていることに気付かされたという前園さん。

 飲酒によるトラブルで謹慎処分を受けた際、かつてのチームメイトに多くの励ましを受けた。またタレントとして踏み出せたことに感謝を述べ、「サッカーのおかげでいまの自分がある。これまでの経験を子どもたちに伝えたい」と結んだ。

 この日は前園さんの現役時代を知る30~40代のファンが多く駆けつけ、講演で語る言葉に耳を傾けた。同市名瀬の男性(44)は「好きな選手で、出場試合はよく見ていた。引退後の人生観が興味深かった」と話した。

 講演後はサイン会があり、子どもたちが長い列をつくった。