鹿児島U、奄美キャンプ入り

奄美空港で行われた鹿児島U歓迎セレモニー。金監督(左)と薗田選手(右)に花束が贈られた

J3優勝に向けスタート
奄美二世・薗田選手も参加

 サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)の選手やスタッフら約40人が20日、奄美大島にキャンプ入りした。一行が到着した奄美市笠利町の奄美空港では地元行政関係者らが横断幕を持って歓迎。選手らは同市笠利町の太陽が丘運動公園を拠点に、20年シーズンの新体制でJ3優勝・J2昇格に向けたスタートを切る。

 鹿児島Uの奄美でのキャンプは2017年1月以来、3年ぶり2回目。キャンプには17日に発表された新体制で臨み、選手ら27人、監督・スタッフ12人が参加している。

 同日午前11時半ごろ、同市教育委員会職員らが一行を出迎え、セレモニーを開催。東美佐夫副市長は、あいさつで「昨年は悔しい思いをされたと思うがJ2、その上のJ1を目指して頑張ってほしい。良いスタートになるように祈念する」とエール。金鍾成=キムジョンソン=監督(55)と奄美二世(母が瀬戸内町出身)の薗田卓馬選手(26)に花束が贈呈された。

 セレモニー後、金監督は「奄美はスタートを切るのに絶好の場所。新加入の選手も多いので、トレーニングと生活を通しながらコミュニケーションをとっていきたい」とし、「目標は昇格ではなく、1位になってJ2に戻ること。そこで去年とは違うユナイテッドで戦っていきたい」と意気込んだ。

 また、ゆかりある奄美での合宿ということで薗田選手は「何度も奄美には帰ってきているが、ここでサッカーができるのはうれしい。子ども達には練習を見てスピードやパワーを感じてほしい」と語った。

 この日は午後から同公園で練習を開始。24日までを合宿期間とし、トレーニングやゲームを交えた練習を行う。期間中の23日には地元の子ども達向けにサッカースクールを開く。