金子衆院議員大島紬で登院

大島紬姿で登院、国会議事堂前で記念撮影する金子衆院議員(提供写真)

通常国会開会 世界自然追い風に
「奄振交付金生かした取り組みを」

 第201回通常国会が召集された20日、超党派の和装振興議員連盟に所属する議員らは和服姿で登院した。開会式後は、国会議事堂の正面玄関前に、華やかな着物姿の女性議員や紋付き袴姿の男性議員らが参集、記念撮影などが行われた。国会では新年度予算やIR(統合型リゾート施設)をめぐる汚職事件などで激しい激突が予想される与野党議員も和やかな雰囲気で、和装の普及をアピールした。

 同議員連盟に所属する金子万寿夫衆院議員も、県議時代に母親から送られた愛用の大島紬を着用して登院。「大島紬の良さを知る多くの同僚議員に声をかけてもらい、改めて郷土の伝統文化のすばらしさを確認し身の引き締まる思いがした」と語った。

 金子氏は、今夏に開催される東京オリンピック・パラリンピックなどに触れながら「日本が国内外から大きく注目される年。県においてもかごしま国体開催を控え、追い風が期待される」などと指摘する一方、衆院解散の可能性などを指摘し、「政治課題も多く、与党としての役割をしっかり果たすことが求められる。県内では県知事選や鹿児島市議選が予定されており、政局次第では衆院選の可能性もある。まずは、新年度予算をしっかりと審議、可決させることで、国内経済を安定させ、前に進めていくことが重要。そのために全力を尽くしたい」と話した。

 奄美関係では、世界自然遺産登録について「必ず実現するものと確信している」と述べ、昨年、奄美群島振興開発特別措置法が延長されたことなどに触れ「奄振交付金予算も補正を含め初めて30億円を超えた。世界自然遺産登録を追い風にできるような取り組みを地元市町村には、主体的に行ってもらいたい。次の世代に自信と誇りを持って引き継ぐための大事な一年となるよう、県や地元自治体とも連携し、具体的な成果を示していきたい」と抱負を語った。