手々小中「われんきゃガイド」

強化合宿の合間に、手々小中「われんきゃガイド」に癒された日本実業団の中長距離選手たち=21日、徳之島町

徳之島町 強化合宿の合間に癒し
「元気をもらった」

 【徳之島】「手と手をつなぐやすらぎの手々へようこそ」―。徳之島町立手々小中学校(竹野博文校長、10人)名物の「われんきゃガイド」たちによる手々歩きエコツアーが21日あった。東京五輪の中長距離の代表枠を照準に、天城町で強化合宿中の実業団陸上部の選手・スタッフらを癒すなど大好評だった。

 同校の「われんきゃ(子どもたち)ガイド」は、町の環境保全促進助成事業モデル校指定初年度の2016年度から継続。手々集落の歴史などを学習してマップも作成。冬季スポーツ合宿とトライアスロン大会来島選手のほか、子ども会など地域交流などを含め年間3、4回程度対応している。

 21日の対象は「ユニバーサルエンターテイメントアスリートクラブ」(千葉県佐倉市)の一行7人。学校ではガイド役の小学生7人が伝統芸能「ムチタボリ」の舞いで出迎えた。

 通訳つきの島口あいさつやコース紹介のあと、「われんきゃガイド・レッツゴー!」の号令とともに出発。自然観察を兼ねながら「との(殿)地のソテツ」や「豊穀神社」、「掟大八目(おきておおはちめ)の力石」、学校名物の長いすべり台―など手々歩きショートコース(1時間余)を散策。三択クイズや伝説の力石(約480㌔)への挑戦でもわかせ、選手たちはちびっ子ガイドたちに「かわいい」を連発した。

 元佐倉アスリート倶楽部代表の故・小出義雄氏の〝秘蔵っ子〟和久夢来(わくみらい)選手(24)=19年北海道マラソン優勝など=は感想で「合宿(4年目)では走るだけだった。違った視点で島が分かり、フレンドリーで元気な子たちからは元気をもらった」とニッコリ。香川丸亀国際ハーフ(来月2日)出走後、再び徳之島に戻り、最大の目標である東京五輪女子マラソン代表の最終3枠の切符が懸かった名古屋ウイメンズ(3月8日)に備えるという。