名瀬で「夏日」記録

23日の奄美地方、名瀬では最高気温が「夏日」を記録した(満開のヒカンザクラとメジロ)

最高気温上昇 4月下旬~5月上旬並みに

 23日の奄美地方は南からの暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上昇、日中の最高気温は奄美市名瀬で25・8度と「夏日」を記録した。季節外れの陽気に屋外では上着を脱いだり、強い日差しを受けて汗をぬぐう姿も見られた。

 気象庁の発表によると、この日の奄美地方の観測地点(8地点)最高気温は4月下旬から5月上旬並みに。いずれも今年最高だが、なかでも伊仙町(24・4度)は1月の観測史上最高となった。

 25度以上の夏日は午後3時8分に記録した名瀬のみ。平年差8・6度も高く、前日差でもプラス4・7度あった。最低気温も高く、名瀬は18・6度(午前0時2分)で平年差6・8度、前日差7・8度上昇、5月上旬並みとなった。

 気温の急激な上昇について名瀬測候所は「十島村(トカラ列島)付近の停滞前線に向かって南からの暖かい空気が流れ込んだため」と説明。朝は薄曇り(午前9時の地上観測では上層6割)だったが、その後は青空が広がり日射(日差し)がかなり出たことで汗ばむほどの陽気となった。南の風も強かったという。

 24日については、前線の南下で奄美大島では晴れたり曇ったりの天気となりそう。最高気温は23日同様24~25度まで上昇する見込み。しばらくは気温が高くなりそう。

 現在、山間部などではヒカンザクラが満開に咲き誇っているところもある。気温が上昇した23日は青空の下、花の蜜を求めて活発に動き回るメジロが見られた。