徳之島キビ 春植え推進出発式

徳之島キビ 春植え推進出発式

春植え推進目標面積の必達を目指し気勢を上げた=3日午前、徳之島町役場

面積減に歯止めを
3町目標は965㌶

 【徳之島】徳之島町糖業振興会(会長・高岡秀規町長)と天城町同(会長・森田弘光町長)の2020年「サトウキビ春植え推進運動」出発式が3日午前、両町役場でそれぞれあった。推進目標面積は徳之島町350㌶、天城町315㌶。生産面積減への歯止めと適期植え付けによる目標必達を決意。伊仙町(300㌶)は4日に予定。3町合わせ965㌶を掲げている。

 徳之島町の同出発式は午前9時から関係機関や団体、生産者など約70人が参加。高岡会長は「今期産は思ったほど伸びずに危機感を感じている。今後は(甘味資源生産地の)北海道や沖縄とも一致団結し交付金単価の引き上げ要望も必要。農地を守る視点からの農家補助制度も構築すべき。町では農家がキビを作りたくなる補助事業を構築したい」とも。

 続いて池山富良町議会議長、JAあまみ徳之島事業本部の窪田博州統括理事、南西糖業㈱常務取締役の新美薫徳之島事業本部長らがあいさつ。

 うち南西糖業の新美本部長は、今期製糖の現状について「糖度は例年を上回って推移しているが、単収は予想通りに伸びず〝豊作〟にはほど遠い状況」。交付金アップ対策、生活する上で十分な収入が得られるキビ作りにも向けて「今年の春植えは非常に重要。生産面積の減少に歯止めを掛けて希望をつなぐため、春植え推進目標面積の達成を」と要望。目標達成へ「がんばろう」三唱で気勢を上げた。

 伊仙町糖業振興会(会長・大久保明町長)の出発式は4日午前8時半から役場玄関前で予定。3町それぞれに種苗や肥料・薬剤など春植え推進助成を用意。3月には春植え推進期間(南西糖業キビ搬入休止)も設けて推進する。