白鵬杯 世界少年相撲大会 豊田(亀津小)世界一

5年生優勝の豊田(右)と準優勝の重村(中央)、1年生優勝の鎌田(左)=提供写真

5年生決勝 奄美対決制す
奄美勢健闘、1年生で鎌田(古仁屋小)優勝

 第10回「白鵬杯―世界少年相撲大会―」(同実行委員会主催)が2日、東京都の両国国技館であった。奄美勢も多く出場し健闘。個人5年生の部では、豊田倫之亮(亀津小)が優勝し世界一となり、重村鴻之介(古仁屋小)が次点についた。また同1年生の部では鎌田龍愛(古仁屋小)が優勝した。

 白鵬杯は国内外から1千人以上が出場する少年相撲の国際親善大会。奄美からは、▽里山チーム(笠利少年相撲クラブ)▽明生チーム(瀬戸内少年相撲クラブ)▽住用相撲クラブ―の少年力士らが出場。団体の部では明生Aチームがベスト8入り。個人の部でも4年生の部で早瀬駿太(古仁屋小)が8強、中学生の部で新島伊武起(龍南中)が16強の活躍を見せた。

 5年生の部では決勝で豊田と重村が激突。土俵際で粘る重村を切り返し、投げた豊田が優勝をつかんだ。豊田は昨年8月のわんぱく相撲全国大会・同12月の全日本小学生相撲優勝大会でも5年生の部を制しており、今大会優勝で3冠に輝いた。

 豊田は「去年悔しい思い(昨年大会2位)をしたので、優勝できてうれしい。決勝で重村と当たれたのも良かった」と大会を振り返る。今後の目標については、「来年も引き続き勝ち続けたい。将来は歴代横綱を超える横綱になりたい」と力を込めた。

 2位の重村は「強い相手が多く、緊張した」。決勝については「ついにここまできたかと思った」としたものの、「五分の試合だったが、もっと腰を落とす姿勢を取れていたらという心残りもある」と悔しさもにじませた。「全国の舞台の決勝で倫之亮(豊田)を倒したい」とこれからの意気込みを語った。

 1年生の部を制した鎌田は「相手は強かったけど、負けたくないと思った。優勝できてうれしかった。今度は(地元の)ライバルにも勝ちたい」と話した。