保護者など講師に将来に夢

保護者などが教鞭を執り、職業や仕事について学ぶ小宿小6年生の児童たち

キャリア教育学習で職業学ぶ
小宿小6年生

 奄美市名瀬の小宿小学校(林賢介校長)は8日、6年生の職業体験授業「キャリア教育学習」を同校で開いた。参加した6年生52人の児童たちは、「ユーチューバー」や「市職員」などの保護者や島で働く先輩を講師に、将来なりたい職業や仕事に夢を膨らませた。

 授業は、様々な職業を学ぶことで、夢や目標に向かって自分の能力を高める意欲や態度を育もうと実施。美容師や獣医師、介護福祉士など同校保護者を中心に、8職種の講師が教鞭を執った。

 児童たちは、あらかじめ希望の4授業を選択し、20分単位で講座を巡回。各講師の待つ教室に児童たちが移動し、それぞれの仕事を学んだ。

 小学生のなりたい職業上位のユーチューバー・中山和紀さんの教室では、映像をよく理解し、好きなことをとことん突き詰めることの大切さなどがアドバイス。授業中も動画を撮影しながら、「ユーチューブだけで食べていくのは大変。しっかり仕事に就いて、落ち着いたら趣味程度で始めるのもいいかも」など、一筋縄でできない仕事の大変さを伝えた。

 同市役所職員の城平一さんは、公務員のことや仕事の流れなどを紹介し、消防士の川畑格さんは救助器具、自動車整備士の小野清吾さんは実際に使う工具などを解説。児童たちは将来働く姿を想像しながらメモを取り、真剣な表情で耳を傾けた。

 消防士と自動車整備士の授業などを受けたという市川梨瑚さんは「消防士はなりたい職業の一つ。話を聞くと大変そうだけど、役立つアドバイスがたくさんあった」と喜んだ。