大山加奈さんら実技指導

徳之島の小中高バレーボール部員(団員)ら約240人を実技指導した大山加奈さん=11日、徳之島町

「頭と目を使う練習を」
全日本女子バレー元代表

 【徳之島】2004年アテネ五輪出場などで大活躍したバレーボール元全日本代表の大山加奈さん(35)らによるバレーボール教室が11日、徳之島3町の小中高生を対象に徳之島町体育センターであった。効果的な実技指導を通じて、「頭と目を使う練習でバレーが楽しく上手になります」ともアドバイス。講演会でも夢を与えた。

 同島3町のバレーボールスポーツ少年団(小学生)や中高生部員らの競技技術の向上、メンタル面の強化、交流などを目的に徳之島町教育委員会などが主催。実技指導は中高生と、小学生の両部に分けてあり計240人が参加した。

 大山加奈さんは01年に全日本代表に初選出され、世界選手権と釜山アジア大会では唯一の高校生プレーヤーに。腰痛の故障に泣かされながらも04年アテネ五輪に出場。北京五輪は腰痛のため断念。現在はスポーツ解説者やバレーボール普及・発展に関する活動を行っている。

 徳之島には昨年5月、知人の紹介で個人的にひょっこりと初来島。亀徳保育園の訪問や、亀津中部員と亀徳スポ少メンバーと交流し感動をプレゼント。公式オファーの今回は、共に小・中・高を通じて全国制覇を達成し、Vリーグ日本一も経験した元Vリーガーで妹の大山未希さん(34)も同行した。

 実技指導は、中高生とスポ少の小学生らそれぞれの技量・体力に合わせたストレッチに始まり、2個のボールを同時に使ったパスやトスなど、効果的な基礎練習の方法を指導。小学生の部で大山姉妹は「うまくなるにはバレーボールが大好き、楽しいという気持ちが大事。今後もニコニコしたかわいい笑顔でバレーを続けて」とアドバイス。亀徳スポ少キャプテンの武さくらさん(6年生)が「一つのボールに対してあきらめない気持ちが大事とも感じた。6年生最後の試合もがんばります」とお礼を述べた。

 講演会は「夢に向かって」を演題に同町文化会館であり、バレーボール人生をふり返りながら夢を育んだ。