大島支庁で自衛消防訓練

はしご車による消火訓練(県大島支庁)

はしご車出動し救助も

 県大島支庁で12日、自衛消防訓練があり、職員約100人が参加した。建物火災に備える目的。初期消火やはしご車での救助、消火器の使い方などの手順を確認して防災意識を高めた。

 勤務する全職員を対象に毎年行う合同訓練。名瀬消防署立ち会いの下、同庁舎2階の給湯室で火災発生を想定し、放水や避難。屋上に取り残された救助者をはしご車で救助するまでを体験した。

 また庁舎内に設置された消火栓からの放水消火のほか、消火器やAED(自動体外式除細動器)の使用講習も実施。消防署員の説明を受けながら実際に使用し、参加した職員が手順動作を共有した。

 終了式で山下松夫消防署長は「消火活動から、通報、避難誘導が迅速に行えていた」と総括。自衛消防隊長を務めた松本俊一支庁長は「訓練を通して意識を高めてほしい」と講評した。

 消火器を使った訓練に参加した山下幸子さん(37)は「自宅に置いてあり、いざという時に使えるよう心掛けたい」と話した。