沖洲会ガイダンス

サプライズライブを行ったカサリンチュのコウスケさん(中央)=知名町、沖永良部高校体育館=

島を離れても地元とのつながりを
カサリンチュのコウスケさん サプライズライブで激励

 【沖永良部】沖洲会の存在を知ってもらおうと、沖永良部高校3年生を対象にしたガイダンスが13日、同校体育館であった。神戸沖洲会青年部の吉田雄輝さん(22)が、各支部の活動を紹介。サプライズライブでは、奄美市笠利町出身の2人組ユニット「カサリンチュ」のコウスケさんが登場し「島を出ると、島の良さがわかる。都会の厳しさを乗り越えて頑張ってほしい」と激励した。

 沖洲会は、沖永良部出身者で組織された郷友会で、東京や大阪など全国に9支部ある。進学などで島を離れる高校3年生に、沖洲会活動への参加を促すために毎年ガイダンスを行っている。この日は、卒業を控えた沖高3年生81人が参加した。

 講師の吉田さんは、2016年に沖高を卒業後、大阪の大学に進学、今年4月から知名町役場に就職する。沖洲会の若いメンバーが主催した交流イベント「全国若沖洲会」などの活動を報告した吉田さんは「島を離れても、地元を思って活動することが沖永良部の発展につながる」と話した。

 特別ゲストのコウスケさんは、中島みゆきさんの「ファイト!」やオリジナル曲を歌ったほか、高校を卒業してミュージシャンになるまでの苦労話も披露し「みんなは一人ではなく、素晴らしい友達がいる。それぞれの道で活躍してほしい」と呼び掛けた。

 ラストは、コウスケさんのヒューマンビートボックスに乗せて沖高の校歌を生徒全員で合唱した。

 3年の川村友貴さん(18)は「沖洲会が身近な存在になった。積極的に活動に参加したい」と語った。