第3回奄美トレイルウオーク、伊仙町

うららかな陽光を浴びて奄美トレイルウオーキングを満喫した=15日、伊仙町

歴史・文化・自然にふれ9・2㌔

 【徳之島】伊仙町の奄美トレイルウオーキングイベント(町主催)が15日午前、世界自然遺産奄美トレイル同町エリア「伊仙・阿三・阿権コース~ヒラ(坂)とムリ(丘)とサンゴの石垣の阿権集落~」を中心に約9・2㌔のコースであった。家族連れの6歳児から82歳までの約50人が参加。泉芳朗記念像前を発着点に、自然や歴史文化に親しみながらさわやかな汗を流した。

 同トレイルは、奄美群島を結び島々の大自然や文化を体感する長距離の自然歩道。県が2016年度から各自治体や住民の意見も参考に各エリアのコース選定に着手。うち伊仙町エリアは東・中・西部地区の3コースを設定して17年度に開通。ウオーキングイベントは同年の西部、昨年の東部に続き今回の中部地区コースで一巡した。

 同日は朝から風雨が見舞うあいにくの空模様。発着点の泉芳朗記念像前であった開会式では、自ら一部区間を歩いた大久保明町長の激励を受けて午前9時すぎに出発した。

 参加者たちは沿線の国指定史跡「徳之島カムィヤキ陶器窯跡」遺跡(阿三)―元長寿世界一・泉重千代翁銅像と生家(同)―阿権集落のサンゴ礁の石垣群・ガジュマルの巨木なども見学。天候もしだいに回復してうららかな春の陽光が注ぐ中、思い思いのペースでウオーキングを満喫した。

 最年長参加者の義岡明雄さん(82)はゴール後「毎日9千~1万歩を歩き、週3回のグラウンドゴルフでも1千歩ずつ以上。歩くと心身ともに軽くなった気分に。トレイルは昨年から2回目で、島のきれいな自然と空気にふれるのも好き」と目を輝かせた。