温暖化の仕組みなど学ぶ

やかんの蒸気でモーターを回す実験を見つめる児童生徒たち

東大生が実験サポート
阿室小中で科学実験教室
宇検村

 宇検村教育委員会は20日、同村の阿室小中学校(大庭新吾校長、児童生徒18人)で「わくわく体験広場 科学で遊ぼう」を開いた。アニマシオントイ(渡辺美佐子代表)の協力で来島した講師たちから、実験を通して二酸化炭素などの温室効果ガスが地球の温暖化につながっていることを学んだ。22日には、同村の元気が出る館で村内の小中学生を対象とした科学実験教室が開催される。

 講師を東京大学サイエンスコミュニケーションサークルCASTが担当。科学実験教室は大学生と島の子どもたちが科学遊びを介して、交流してなりたい自分を見つける機会とするなどの目的で実施された。

 児童生徒は理科室に集合して、4グループに分かれて着席。今回の実験教室は、「暑くなる地球と私たち」のテーマで手回し発電機やロウソクを使った実験などに、講師のアドバイスを受けながら挑戦した。

 児童生徒たちは、ロウソクに火をつけてコップをかぶせるとどうなるかを実際に観察。「火が消えるとすぐに、煙が出てきた」や「火がだんだん小さくなり消えてしまった」など気づいた点を発表した。

 講師は、「ものが燃えるときに空気中の酸素を使い、燃えると水と二酸化炭素に変わる」と説明。「火力発電などは、発電すると二酸化炭素が出る。この二酸化炭素は温室効果ガスで、増えると温暖化を招いてしまう」と説明した。

 休憩をはさみ、午後からは長野県NIE推進協議会の会員である久保田賢一さんによるNIE(教育に新聞を)に関する授業も行われた。