「地域通訳案内士」合格22人

地域通訳案内士育成研修の合格者に修了証が手渡された

 

徳之島で初の中国語修了も
広域事務組

 

 奄美群島広域事務組合(管理者・朝山毅奄美市長)が実施する「奄美群島地域通訳案内士」の2019年度育成研修事業がこのほど修了し、群島では計22人が試験に合格した。21日は、同市名瀬の奄美会館会議室で修了証交付式があり、奄美大島会場の合格者(対象13人)に修了証が贈られた。

 14年3月末の奄美群島振興開発特別措置法改正で、同群島限定の「地域通訳案内士」制度を創設。17年度に群島市町村と同組合で策定した計画に基づき、育成事業を実施している。

 19年度修了実績の内訳は英語20人、中国語2人。徳之島会場では初めて中国語修了者(1人)も出た。合格者は3月以降、通訳案内を行う自治体に申請すると、ガイド登録される。

 合格者に修了証を手渡した信島賢詩事務局長は「奄美の魅力を伝えるという修了者の役割は大きい」と述べ、インバウンド(外国人観光客)対応が急がれる奄美のガイド役に期待感を示した。

 奄美大島会場で中国語研修を修了した龍郷町の榮志保さん(56)は「これからが通訳士としてのスタート。観光客へのおもてなしを果たせるよう頑張りたい」と意欲を語った。

 観光庁によると地域通訳案内士の導入地域は現在、全国37地域ある。