高校卒業式は実施

 
参加抑制と式典短縮で
新型肺炎対策

 

 3月2日に予定されている県立高校の卒業式が参加人数を抑制し、式典時間の短縮などの対応を取り実施されることが28日、分かった。新型コロナウイルスによる肺炎感染対策のための国の通知を受け県教育委員会が各高校に要請。奄美群島の高校でも、県教委の要請に合わせ卒業式が行われる。

 文科省からの通知を受け、県教委は一斉臨時休校や県立高校などの卒業式、高校入試の対応を発表。県立高校などの卒業式は、感染防止の観点から参加人数の抑制や式典の時間短縮などの対応を取った上で行われる。

 卒業式の対応として、▽参加人数は卒業生と教職員のみとし、風邪のような症状がある人は参加させない▽式典は入退場を行わず、式辞やあいさつなどを簡素化し、卒業証書は代表生徒のみに授与するなどして短縮化▽こまめな換気、手洗いや咳エチケットの徹底、アルコール消毒薬の設置、いすの間隔を空けて参加者間のスペースを確保―などを示している。

 奄美市笠利町の大島北高校は、2日の卒業式では参加人数を制限し式典の時間も1時間ほどに短縮して換気や咳エチケットの励行などの防止措置を実施。これまで全員に行われていた卒業証書授与は代表生徒だけに行うとした。また式に参加予定だった1期生(1970年卒)の出席も、趣旨を理解してもらい辞退してもらったという。

 同市名瀬の大島高校でも参加人数を教職員と卒業生のみとし、式典を短縮化して実施予定。在校生の出席がないことから、座席間の間隔を広げアルコール消毒薬を設置するなどの防止措置をとる。

 その他の奄美の県立高校でも同様の対応をとり、卒業式が実施される。

 このほか県教委から3月5、6日に予定されている高校入試について、市町村教委などに面接を行わないことも通知された。