歩行者への事故減らそう

発足式では、川畑隊長(手前左)から隊員におきてが書かれた啓発ステッカーが手渡された

奄美地区安管協青年部ら
横断歩道とまり隊が発足

 奄美地区安全運転管理協議会青年部員らは28日、横断歩行者に対する交通事故を少しでも減らそうと「横断歩道とまり隊=まい=」(川畑稔仁隊長)を発足させた。隊員らは、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに車が一時停止しない違反などを撲滅しようと、発足式や街頭キャンペーンで団結した。

 奄美署によると、管内2019年の人身事故は71件で、歩行者が被害となる事案は13件。うち6件が歩行者の聖域「横断歩道上」で発生している。

 隊には、同部員、交通安全協会奄美地区協会員、奄美署員の有志ら約20人が参加し結成。奄美市名瀬の同署交通安全会館で開いた発足式で川畑隊長は「横断中の事故は多く、止まる車も少ない。自分たちが(ルールを)発信することで啓発していこう」などと呼び掛けた。

 隊員らには、▽横断歩道に近づくときは、速度を落とすべし▽横断歩道を渡っている人がいる時は必ず止まり、気持ちよく渡らせるべし―など、隊のおきてが書かれたオリジナルステッカーを配布。家族や職場仲間などに配って、運転席の目につくところに貼ってもらうよう訴えた。

 川畑隊長は「歩行者の事故防止は大きな課題の一つ。ドライバーへの周知・啓発に取り組みながら、活動を広げていきたい」と抱負。この後は屋仁川通りに移動し、街頭キャンペーンで飲酒運転撲滅なども呼び掛けた。