奄美からの特産品販売

大島紬のワンピースで奄美の恵みをアピールする江副さんら

台風被害復興支援物産展
渋谷郵便局で2日間

 【東京】渋谷区宮益坂に面した渋谷郵便局(渋谷1―12―13)でこのほど、台風被害復興支援物産展が2日間に渡り行われた。奄美からはタンカンやジャガイモ、海ぶどう、豚の肉みそや黒糖バナナなどが直送された。山海の幸と手作りの特産品が12種類並べられ、訪れた人たちの足を止めていた。

 同物産展は、台風19号などで被災地となった宮城県気仙沼市、同県仙南地区、福島県県南地域に、台風の通り道である奄美市が加わり、主催。それらの地域から取り寄せた物産を販売して、復興支援に役立てようというもの。渋谷区や目黒区、奄美市内の郵便局などが共催して、目黒区にある23の郵便局の人たちが開催に当たった。

 なかでも奄美を引き受け、中心的な役割を担ったのが、目黒碑文谷二郵便局の江副郁子郵便局長。10年前にふとした理由から奄美を訪れた東京出身の江副さんは、奄美の自然や文化、人の優しさに触れ、一気に奄美のとりこに。

 生産者や水産加工者ら多くの人たちと交流を重ね、物産展の開催に協力してもらうことになった。「今では年に3回は島を訪れます」と笑顔で「奄美観光大使」の名刺も渡してくれた。

 折からの「コロナウイルス騒動」で、郵便局を訪れる人は予想を下回ったものの、江副さんは「少しでも奄美のためになれればいいですね」と語っていた。