抗ウイルス加工でウイルス対策を

県内初、鹿児島市のリッシン

 【鹿児島】鹿児島市内でクリーニング店を展開する有限会社リッシン(迫田立樹社長=写真=)は、県内で初めて衣類に抗ウイルス加工(Vガード)を施すサービスを始めた。新型コロナウイルスによる感染拡大の影響が広がる中、「濃厚接触する衣類にも気を配ることで、ウイルスを予防するという考えを広めたい」と迫田社長は話す。

 ウイルスは菌よりも粒子が細かいため従来の抗菌加工では防ぎきれなかった。Vガードは、抗ウイルスマスクに使われている金属イオン技術を応用し、衣類自体にその機能を付与することで、ウイルスが、衣類に付着しにくくなり、付着しても短時間で減菌できるという。新型コロナウイルスに対する検証はできていないが、インフルエンザに対しては「100%に近い数字で減菌できており、コロナ対策にも有効ではないか」と迫田社長は期待する。

 Vガードは、同社が経営する「シーアンドシーさこだ 本店アトリエ」(電話099―257―1975)「ケアランド 鹿児島中央駅前店」(電話099―296―1215)で実施しており、通常のクリーニング料金に1着プラス500円で受け付けている。迫田社長は「抗ウイルスは『洗う』だけでなく『加工』でも実現できる。今世の中が混乱している中で、クリーニング業界としてできることをやっていきたい」と話していた。