クロツラヘラサギ飛来

徳之島町亀津市街地の「大瀬川」河口に飛来(移動?)のクロツラヘラサギ=11日午前、指宿さん撮影

島内移動? 亀津「大瀬川」河口に

 ○…徳之島町亀津市街地の「大瀬川」河口に10日午前、世界的珍鳥の仲間の「クロツラヘラサギ」(コウノトリ目トキ科)の成鳥1羽がひょっこりと飛来。「ヘラサギはあるが、クロツラを亀津で見るのは初めて」。〝灯台下(もと)暗しの珍客〟が地元の探鳥家を喜ばせた。

 ○…東アジアにのみ生息し、その数は世界中でわずか数千羽。国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで絶滅危惧種、環境省レッドデータブックでも同ⅠA類に指定されている。

 ○…「おそらく、天城町浅間海岸の北風を避けるために1羽だけ亀津に移動したのでは」と話すのは同町亀津の指宿安夫さん(72)。カメラを片手に島の大自然の魅力を「徳之島じじとばばのホームページ」で発信。けん騒の絶えない市街地の「大瀬川」ながらこれまで、国指定天然記念物のオオヒシクイなど珍鳥を紹介したが、クロツラヘラサギは初めてという。

 ○…ちなみに浅間海岸では、年間を通じ数羽が〝留鳥状態〟(10日夕現在5羽)の名物となっている。