書面での議決を推奨

少人数で開催された名瀬漁協総会。19年度事業報告書など7議案を承認

名瀬漁協総会 新型コロナ影響、異例開催に

名瀬漁業協同組合(満林春男代表理事組合長、正組合員59人、准組合員455人)の第64期通常総会が30日、同漁協会議室で開かれた。大きな社会問題化している新型コロナウイルスの影響で、正組合員に「書面による議決権の行使を推奨させていただきたい」と協力を呼び掛け、異例の少人数での開催となった。2019年度事業報告書、20年度事業計画書など7議案と付帯決議を承認した。

正組合員への通常総会招集通知文では「新型コロナウイルスの発生状況から安全面と、感染拡大の防止に向けた世相の動きをかんがみた上で、書面での議決を推奨するよう、水産庁および県からの指導があった。直接の意見等あるかとは存じ、必ずしもとのことではございません。(中略)書面による議決権の行使を今回に限り推奨させていただきます」との内容などを送付した。併せて通常総会付議事項の関係資料を含む「業務報告書、事業計画書(案)」を正組合員に送り、書面議決書での7議案等に対する賛否記入などへの協力を呼び掛けた。

総会では、正組合員59人中、本人出席6人、代理人4人、書面議決にて賛成者が31人おり、定款規定で総会が成立した。

総会で満林組合長は「組合員の減少に伴い、販売、購買、製氷の各事業も減少している。特に製氷所の老朽化による多額の修理費が見込まれている。職員の減少等で、出費節減に努めているが、今後とも役職員一同がさらなる経費節減に努める」などとあいさつした。

19年度は、当期剰余金58万5339円だったが、前期の繰越損失金が83万6090円あり、当期未処理損失金25万751円となった。

【優良水揚げ表彰】▽一本釣り漁業5㌧以上の部 幸成丸▽同3~5㌧未満の部 第七弘漁丸▽同3㌧未満の部 英由丸▽ほこ突き漁業の部 山岡丸