濃厚接触者、12人は陰性

濃厚接触者、12人は陰性
和泊町男性新型コロナ感染
県内3例目の感染者

【鹿児島】和泊町の20代男性が新型コロナウイルスに感染したと確認されたことに関連し、県は2日、この男性との濃厚接触者が新たに12人いると発表した。三反園訓知事=写真=が県庁で会見して明らかにした。1日に判明した7人と合わせて濃厚接触者は19人となった。

男性は大阪の専門学校卒業後、3月23日に神戸空港から那覇空港を経由して沖永良部空港に到着。26日に発熱とせきの症状が出たことから30日に帰国者・接触者外来を受診し島内の医療機関に入院。PCR検査を受け1日に陽性が判明した。

県の発表によると、男性との濃厚接触者は当初親族など7人とされていたが、発症の報道を受けて「うちにも来ていたのではないか」という問い合わせが徳之島保健所に4件寄せられた。男性に再度聞き取りをしたところ、25―29日までの間に3店の飲食店、金融機関、商店、サービス業に立ち寄ったことを明らかにした。それぞれの店舗で知人、職員、店員ら男女12人が新たに濃厚接触者として確認された。男性の容態は安定しており、濃厚接触者とされた人たちの中にも現時点で体調を崩している人はいないため、自宅待機しているという。

判明した計19人の濃厚接触者のうち、2人は県外、2人は鹿児島市内に滞在しているため、それぞれの管轄の保健所が対応して検査を行っている。島在住の親族3人と2日新たに判明した12人のうち7人の計10人分の検体は、2日に防災ヘリで鹿児島市に運ばれ検査を実施。10人並びに市内滞在の2人の計12人は陰性と判明した。残る5人に関しても、3日に検体を採取して市内に搬送し、速やかに検査結果を出して公表する考えを明らかにした。

県内で2例目の感染が確認され、男性の聞き取り調査の結果によっては更に濃厚接触者が増える可能性もある。三反園知事は「首都圏や関西圏など大都市からやってきた人たちは行動に細心の注意をお願いしたい」と述べ「倦怠感や熱など自覚症状が出たら速やかに検査を受けて欲しい」と呼び掛けていた。なお2日夜にも会見があり、霧島市在住で京都産業大出身の20代男性が県内3例目の感染者として発表された。