「手作りマスク、役立てて」

特別養護老人ホーム「奄美の園」には川井会長(右)ら会員が訪れ、勝島施設長(中央)に手作りマスク30枚を贈った

瀬戸内町地女連 老人ホーム2施設に60枚贈呈
新型コロナ・シマの力

瀬戸内町地域女性団体連絡協議会(川井黎子会長、23団体)は8日、同町の老人ホーム2施設に手作りのマスク計60枚を贈った。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、施設のマスクが不足していると聞き、同会有志らが手製でマスクを製作。今後、3施設への贈呈も計画している川井会長は「(品薄が続く中)本当に必要とする人に届いていない状況。心を込めた手作りマスク、役立ててほしい」と話した。

マスク作りは、リスクの高い高齢者施設でマスクが不足していると聞き、役員が「私たちができることを」と発案。役員を中心に有志が集まり、同町きゅら島交流館を拠点に今月4日から活動を始めた。

マスクは、会員らが持ち寄った布切れなどをミシンで縫製し、洗濯することで再利用もできる優れもの。材料が不足するゴムひもはストッキングを用いるなど工夫を凝らして、一つ一つ丁寧に手作り。現在1日30~40枚ペースで製作は進み、数がまとまり次第要望のあった施設などに届けていく。

この日は、同町の特別養護老人ホーム「奄美の園」と養護老人ホーム「寿老園」に川井会長らが訪れ、マスク30枚ずつを贈呈。マスクを受け取った奄美の園・勝島洋臣施設長は「使い捨てでは消費も速く大変ありがたいこと。有効に活用したい」と喜んだ。

今後も、高齢者施設や福祉施設を中心に届けるほか、子ども用マスクの製作も予定している。川井会長は「要望があれば続く限り作っていきたい」と意気込んだ。