新緑の山に深紅のコントラスト

西康範さんが撮影した嶺山公園のケラマツツジ

大和村嶺山公園「ケラマツツジ」満開

 大和村の嶺山公園でケラマツツジが満開となっている。4月から5月にかけ開花の時期を迎えている。新緑に深紅の補色関係が鮮やかなコントラストを演出し、訪れる人の目を楽しませている。

 『琉球弧野山の花』(片野田逸朗さん著)によると、ケラマツツジは奄美大島から慶良間諸島にかけ分布する固有種。低地から山地の渓流沿いや林縁に生える常緑低木。濃い赤色の花が枝先に束になって咲く。同村ホームページによると、ツツジは同村の村花でもある。

 同公園は、同村の大金久と戸円を結ぶ県道沿い(山道の頂上部)にある。展望台も整備されており、眼下に東シナ海を一望することができる。海の群青色ともあいまって、晴天に恵まれると色彩はさらに鮮やかさを増す。