おしゃれな襟飾りの「カンムリカイツブリ」飛来

珍しい夏羽のカンムリカイツブリ(西康範さん撮影)

珍しい夏羽

 夏羽のカンムリカイツブリが奄美大島に飛来している。奄美市名瀬の河口で17日、西康範さんが撮影した。迷鳥で、専門家によると夏羽の時期に飛来することは珍しいという。

 NPO法人奄美野鳥の会・鳥飼久裕会長によると、同種は日本のカイツブリ類の中では最大。奄美では2~3年に1回程度迷鳥として飛来するが、ほとんどは冬羽の時期だという。

 同法人発行の『奄美の野鳥図鑑』によると、同種はカイツブリ目カイツブリ科で、全長46~61㌢。鳴き声は「グァーグァー」。目先に黒線があり、虹彩は赤でくちばしはピンク。冬羽は黒と白。夏羽は頬が赤褐色で黒の飾り羽が扇状に広がる。内海や河川などで巧みに潜水し、魚などを捕まえる。