「日暈」の天空ショー

長時間続いた「日暈」の天空ショー=25日午後3時11分、伊仙町犬田布岬で

コロナ対策へのうさ 癒しの話題に?
徳之島、1時間近く確認

 ○…徳之島の南西部などで25日午後、太陽の周りに虹状の光の輪が現れる「日暈(ひがさ)」現象が見られた。事態収束が見通せない新型コロナウイルス対策へのうさを癒してくれているかのような天空ショーだった。

 ○…暈は、雲の中にある氷の粒(氷晶)がプリズムの役割を果たし、太陽や月からの光が光晶の中を通り抜ける際に屈折する大気光学現象。太陽の場合は日暈(ひがさ・にちうん)、月は月暈(つきがさ・げつうん)と呼ばれる。

 ○…気づいたのは伊仙町犬田布岬公園で何気に空を見上げた午後2時すぎ。晴天下に、もや状の薄雲が広がる天空では、かすかな虹色をおびた光輪が太陽の周りに現れていた。濃淡差のゆれはあったが1時間近く確認できた。新型コロナ対策とも相まって閑散とした園内では、フレーミングが難しい天空ショーを背に自撮りに興じる家族連れの姿もみられた。