奄美地方、梅雨入り

奄美地方の梅雨入りを告げるようにイジュの白色の花が開花している(龍郷町で撮影)

全国最初 3年連続で沖縄より早く

 鹿児島地方気象台は10日、奄美地方が「梅雨入りしたと見られる」と発表した。平年と比べて1日早く、昨年と比べて4日早かった。3年連続で沖縄地方より早く、全国で最も早い梅雨入りとなった。

 梅雨は季節現象で、その入り明けには平均して5日間程度の「移り変わり」の期間がある。名瀬測候所によると梅雨時期の気象情報は、これまでの天候経過と1週間先までの見通しをもとに発表。後日、実際の天候経過を検討して、期日を見直す場合もある。

 梅雨明けは、平年6月29日。昨年は7月13日に明け、統計開始の1951年以降で3番目に遅かった。

 10日の奄美地方は、前線や湿った空気の影響でくもりや雨となった。この時期、奄美の山野を彩るイジュも、木々にたくさんの白い花を咲かせ、みずみずしく野趣豊かな表情を見せている。

 気象庁によると向こう一週間も、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、梅雨空が続く見通し。 最高気温は平年並みか平年より高く、降水量は平年より多いと見込んでいる。