「人権の花」運動開講式

天城小であった「人権の花」運動開講式(6年生と関係者)=12日、同小体育館

優しい心も育てます
天城小

【徳之島】2020年度「人権の花」運動指定校の開講式が12日、天城町立天城小学校(富林智弘校長、児童数111人)であった。6年生児童らが代表で人権の花・ひまわりの種などの贈呈を受けて人権尊重思想の大切さなど講話を聴き、学校ぐるみで人権の花とともに「やさしい心・思いやりの心・感謝する心」を育てていくことを決意した。

 「人権の花」運動は法務省・鹿児島地方法務局と県人権擁護委員連合会が、人権尊重思想の普及高揚のため1985年度から県内の小学校を指定して推進。07年度からは各地方公共団体とも連携して運動を継続している。

 天城小での開講式には、新型コロナウイルス対策の「3密」防止のため6年生児童14人が代表で参加。富林校長はあいさつで「1人1人がキラキラ輝くには相手を思いやる気持ち、ユイの心が大事」とも強調。町人権擁護委員の友野みどりさんが児童代表の常山海輝=かいき=君にひまわりの種220個を伝達した。

 法務局メッセージ伝達に続いて町人権擁護委員・徳田美智代さんが講話で「ひまわりを植えて育てることを通して、友だちを大切にする優しい心、感謝する気持ちをも育てて欲しい」とアピール。児童代表の松本明愛千=ああち=さんが「人権の花を大切に育て、1人1人を大切にする気持ちも育てていきたい」と決意を述べた。
 
 種は各クラスごとにポリポットやプランター(寄贈品)に植える。同町ではこのほか、町当局の協力で毎年、町内全小中にもひまわりの種などを配布して取り組んでいる。