クロウサギ飛び出し注意

看板の点検にあたる環境省職員ら

職員らパト 奄美野生生物保護センター呼び掛け

 大和村の奄美野生生物保護センターの職員らが28日、国立公園内のパトロールを行った。公園内のルートを確認したほか、環境省が設置しているアマミノクロウサギのロードキル注意を呼び掛ける看板の点検にあたった。同センターによると、クロウサギのロードキルは増加傾向にあり、「運転の際は気をつけて」と呼び掛けている。

 同センターでは国立公園内の各ルートを月1回パトロールしている。希少種の盗掘・盗採状況や、オオキンケイギク・ツルヒヨドリなどの外来植物がどの程度蔓延=まんえん=しているかなどを調査している。

 28日は4人の職員が約8時間かけて奄美市住用町・瀬戸内町および湯湾岳周辺のルートをパトロールした。また、国立公園内には環境省が設置したアマミノクロウサギのロードキル注意を呼び掛ける看板が13基あり、それらが運転する人から見えやすくなるよう、周辺を除草した。

 同センターの早瀬穂奈美国立公園管理官によると、今回のパトロールでは目立った異常は見られなかったという。しかしクロウサギのロードキル数は増加傾向にあるといい、早瀬管理官は「看板のある付近ではゆっくり運転するように気をつけてほしい」と呼び掛ける。