「コロナ難関、一緒に乗り越えよう」

「共にこの難関を乗り越えよう」とエールを届けた盧碧春さんと、蕭淑卿さん

台湾パラ卓球2選手からエール
龍郷町へメッセージ届く

 5月中旬、台湾パラリンピック協会から龍郷町へビデオレターが届いた。龍郷町は昨年12月、東京オリンピック・パラリンピックを契機に街づくりや心のバリアフリーを目指す「共生社会ホストタウン」に県内で初めて登録され、交流国が台湾に決定した。その一環で今年1月中旬、チャイニーズタイペイ(中華台北)パラリンピック卓球アスリート2人など一行6人が同町を訪問し、「交流卓球教室」などに参加した。今回、台湾のパラリンピック卓球代表2人は「新型コロナウイルスの流行が非常に深刻ですが、共にこの難関を乗り越え、一緒に頑張りましょう」とエールを届けた。

 町によると、5月29日に町のホームページ(HP)に卓球代表2人の動画を掲載した。ビデオレターでエールを送ってくれたのは、盧碧春(ルー・ピツゥン)さんと、蕭淑卿(ショウ・スーチン)さん。

 盧さんは「今年の初め、龍郷町での練習の期間に町長はじめ、副町長、町民の皆さまから温かいおもてなしを受けた。東京パラリンピックは延期されたが、私たちはこれからもパラリンピックのため、頑張って練習を続けていきます」「現在、世界各地で新型コロナウイルスの流行が非常に深刻ですが、一緒に十分な予防に努めましょう」と呼び掛けた。

 蕭さんは「町民の皆さまから受けた温かいおもてなしは、今でもはっきり心に残っている。町民の皆さまが無事であるように祈っている」などの内容のエールを送ってきた。

 2人は「一緒に頑張りましょう! 一起加油!」と書かれた紙を手にエールを送り、動画の下には日本語訳が記されている。

 1月訪問で2選手らは▽赤徳小中学校合唱部との合唱交流▽障がい者施設の視察▽ウェルカムパーティー開催―などに臨み、奄美大島観光、大島紬の着付け体験など楽しんだ。

 「交流卓球教室」が開かれた町りゅうゆう館アリーナ会場には、町内の小学生が書いた2選手への「応援寄せ書き」が飾られいた。

 龍郷町は、龍郷生まれで名誉町民の西郷菊次郎翁の縁で、台湾との交流を続け、2018年8月にゆかりの地の5自治体が交流宣言した。