スマイルチケットで「やんご」を応援

市長と会談するメンバーら


メンバーがデザインしたスマイルチケット

屋仁川ママの会 市長表敬訪問し説明
加盟店への経済支援策

 奄美市名瀬の繁華街・屋仁川通りの店舗有志でつくる「屋仁川ママの会」メンバーらが1日、同市の朝山毅市長を表敬訪問した。会談では同会が発行する「スマイルチケット」の説明が行われた。同チケットは、新型コロナウイルスの影響で休業した加盟店への経済支援策として、同会が発行するもの。7月1日~11月31日まで、加盟店舗で使用できる。

 同会は新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされたスナックやラウンジの「ママ」らで結成された。現在の加盟店は10店舗。同会は休業中の経済支援策として「スマイルチケット」を考案・発行。5月9日~6月30日まで先行販売し、7月1日~11月31日まで、加盟店舗で使用できる仕組み。

 同会の浜田美和会長は「当初は休業をうけて落ち込んでいたメンバーも、スマイルチケットを販売する活動の中で元気が戻ってきた」と話す。感染症の流行状況がどうなるか、先が読めない中、販売期間や利用期間の設定に苦慮しながらも、オンラインミーティングを重ねて準備を進めた。

 印刷会社など関係者らの協力で、夜景をバックに、ホログラムの隠し文字をあしらったシックなデザインのチケットが完成した。デザインはメンバー自身の手によるものだという。

 同会によると、500枚を発行したが予想以上の売れ行き。島内外の多くの利用客が購入しているという。購入した利用客からは「がんばって」「また買います」「屋仁川の灯を消さないで」と応援のメッセージが寄せられた。

 「加盟店舗ならばどのお店でも使えるので、行き先を決めていない島外からの旅行者も購入しやすい。新しいお店の開拓にも使ってほしい」と同会の安部佐智子監査は話す。

 1日の表敬訪問では朝山市長が「屋仁川は奄美の歴史そのもの」と伝統ある社交場・屋仁川通りを評価。「緊急事態宣言は全面解除されたものの、流行はまだ終わっていない。緊張感を持って、3密回避をして営業を」と要請。浜田会長も、感染症対策の勉強会を行っていることや、各店舗で感染症対策を取っていることを報告した。

 同チケットは1枚3000円。1回の利用につき2枚まで使用できる。同会の加盟10店舗で使うことができ、収益は加盟店舗で分配される。各加盟店舗ほか郵送でも取り扱っている。振込方法などは同会ブログを参照。問い合わせは同会・泉由紀子事務局長電話080-3905-8919まで。