奄美・沖縄航路8割減

県旅客船協4月まとめ 新型コロナ影響、5月も低迷

 県旅客船協会はこのほど、新型コロナウイルスの影響による離島航路の乗客数の減少についてまとめた。奄美・沖縄航路(マルエーフェリー・マリックスライン・奄美海運合計)の乗客数は4406人で、前年に比べて84・1%の減少となった。

 2019年4月の乗客数は2万7760人だった。今年も、3月は1万5394人と1万人以上の利用があった。しかし、その後4月16日に鹿児島県に緊急事態宣言が出された。同月の利用は4406人であり、前年のわずか15・9%にとどまった。

 5月1日~6日までは例年利用が多いゴールデンウィークと重なっていたが、前年の1万1354人に比べ、今年は417人のみだった。

 ㈱マリックスライン旅客営業部担当者によると、同社では3月下旬から乗客数の大幅な減少がみられた。春休み期間中のスポーツ大会が中止となり、学生の移動が減ったことが影響していると分析。一方、航空機の減便を受け、「飛行機の座席が取れず海路を選んだ」と話す乗客もいたという。

 ㈱マルエーフェリー営業部担当者は「6月19日には政府が県境をまたぐ移動の自粛を解除する方針。その頃にはコロナ流行が落ち着いて、乗客数が戻ることを期待している」と話した。

 同協会は5月19日、港湾施設使用料の免除を求める要望書を県に提出した。