塩田氏、奄美振興に意欲

奄美入りし、会見に臨む塩田氏(4日正午、大島支庁内)

出馬一本化「何も決まっていない」
大島支庁で会見

 任期満了に伴う県知事選(25日告示、7月12日投開票)に立候補を表明している、前九州経済産業局長で新人の塩田康一氏(54)が4日、奄美大島入りした。大島支庁記者クラブで会見した塩田氏は奄美群島の振興に意欲を見せた上で、連合鹿児島など野党が呼び掛けている前知事の伊藤祐一郎氏(72)との候補一本化については「まだ何も決まっていない」と話し、あらためて出馬に向け準備を進めることを強調した。

 塩田氏は鹿児島市出身。幼少期(幼稚園~小1)を伊仙町で過ごした。1988年旧通産省に入省。大臣官房審議官などを歴任し、昨年12月経産省を退官。同月知事選への立候補を表明した。

 知事選には、いまのところ現職の三反園訓氏(62)のほか、新人で元鹿児島大学特任助教の有川博幸氏(61)、岩手大学名誉教授の八木一正氏(70)も立候補を表明している。

 一方、候補乱立を懸念した連合と共産を除く野党などでつくる「5者会議」は5月30日、塩田氏と伊藤氏に対し政策合意による一本化を要請。両氏の動向があらたな焦点となっており、会見では一本化に関する質問が相次いだ。

 塩田氏は「5者の呼び掛けは尊重したい。票割れを防ぐことで勝算は高まると理解しているが、いまは何も決まっておらず話し合いもこれから」。伊藤氏との協議のテーブルにつくことを否定しなかったが「こちらから条件を求めるつもりはない。結論を出すまで時間はある」と述べ、告示2週間前までに態度を固める考えだ。

 今回の来島は今年2回目。取材陣を前に塩田氏は、▽医療体制の充実▽物流コストの格差是正に向けた輸送費低減化▽特産品の開発・販路開拓―などの離島振興策を挙げ、「魅力あふれる奄美を盛り上げたい」と抱負。この日は島内で支持業界や団体をあいさつ回りし、夜鹿児島に戻った。