屋宮秀美の旅の記憶 第4回・2013年スペイン~グルメとフラメンコ編~

マドリッドの夜

 マドリッドの1日観光は王宮を見学後、メトロを使って、お昼ご飯にちょっと高級なレストランでスペイン名物パエジャ(炒めご飯風)を食べに。そして、日の暮れを待ち、初めてのスペインで見る生のフラメンコ鑑賞へ。翌日はついに目的地セビージャへ。国内線のイベリア航空は、まるでバスのように、急発進、急上昇、急廻旋で、ビックリした。

メトロ(地下鉄)に乗って、予約を入れたお店にお昼を食べに行く。旅慣れたダリハニ夫妻が乗車チケットを買い、人見知りのないさっちゃんが身振り手振りで駅員に行き方を尋ねる

着いた地区は少し高級オフィス街のよう、周囲には「うどん」や「花友」と日本語の看板、何かと思ってショーウインドウをのぞき込む。花屋だった

オフィスビルのような素っ気ないビル、3段くらいの階段を上ってお店の中へ。ワインを頼み、大好きなカジョス(牛の胃袋の煮込み)を頼んだ。そしてメインのパエジャを二種類。お店の人が、ていねいにとりわけてくれる。控えめに頼んだが、とても食べきれる量ではなかった。お店の中は、外観からは想像できないほど素敵だ

イカスミと海鮮のパエジャ

駅ナカ看板、シンプルでわかりやすい

夕暮れが迫ってきた。プラド美術館へ向かったダリハニと、中央広場で待ち合わせた。「そろそろ行こう」とタブラオへ向かう。時計台の示す時刻は午後8時45分。まだ外は明るく、スペインの夜が遅く始まるのを実感する。
今宵はスペインで見る、初めてのフラメンコ体験!お店の前の夕暮れが見事だった。急いでいなければ、もう少し夕焼けを見ていたかった

タブラオ「コラル デラ モレリア」のドアを開ける。どんなフラメンコが見られるのだろうか、ワクワクが止まらない。ハニーが大好きなバイラオール(男性踊り手)フーゴ(Hugo Sanchez)のホームグラウンドだったようで、彼がステージに。数年後、日本のタブラオ「ガルロチ」で来日した彼を見た(※YouTubeの名前検索で彼の素敵な踊りを見ることができる)


翌朝ついにメインの目的地セビージャへ。マドリッドのバラハス空港は広い。ホログラムでのチケット案内。ここでもダリハニ夫妻にお世話になる

流線形の天井がオシャレだ

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まるで路線バスのような荒い運転で、飛行機は一路、アンダルシア地方へ舵を切った

プロフィール

 屋宮秀美

 瀬戸内町勝浦生まれ。高校まで奄美で育ち、東京に上京。

 東京工芸短期大学で写真の基礎を学び、写真スタジオなどを経て、フリーカメラマンになる。

 2012年に人生の思い出にと始めた、フラメンコにはまる。踊りから入ったが、カンテと呼ばれる歌や手拍子のパルマ、ついにはギターまで習い始めている。