乱立、最後の準備

選挙運動の日程調整で打ち合わせる立候補予定者の事務所(一部加工しています)

新型コロナ対応にも追われる各陣営
県知事選

 任期満了に伴う鹿児島知事選挙は25日告示(7月12日投開票)される。立候補予定者に名乗りを挙げている現職1人と新人5人、元職1人の計7人の陣営は告示前日の24日、支援者へのあいさつ回りや選挙期間中の日程調整など最後の準備に追われた。

 いまのところ、現職の三反園訓氏(62)、元鹿児島大学特任助教の有川博幸氏(61)、元九州経済産業局長の塩田康一氏(54)、前知事の伊藤祐一郎氏(72)、医師の横山富美子氏(73)、元KTSアナウンサーの青木隆子氏(57)、元高校教諭の武田信弘氏(66)の7人が立候補を表明している。

 鹿児島市内に選挙事務所を構える陣営では、立候補予定者が万全のスタートを切ろうと後援会幹部らと最終の打ち合わせ。事務所には支援者が出入りし、関係者への電話連絡や、期間中に配布するハガキの宛名書き作業などで慌ただしい雰囲気に包まれていた。

 また事務所前には選挙看板が設置され、選挙カーもスタンバイ。選挙ムードが高まっている。

 今回の選挙は過去に例のない大乱戦に突入する情勢だが、選挙活動中は新型コロナウイルスの感染対策は必須。「(選挙では)積極的な動員は掛けられないかも」「集会時は感染対策を考慮する必要が出てくる」などと今後の展開に苦慮する面を口にする陣営も。

 現職陣営は「これまでの実績を訴え、地道に支持を訴えていく」。それに対し、新人・元職陣営は行財政改革のほか、川内原発の運営方針、離島振興や各種産業の活性化などを争点に舌戦を繰り広げていく構えだ。

 第一声の出陣式は、大票田の鹿児島市内で行う陣営がほとんど。支援する団体、業界を抱える陣営は一定数が駆けつけると見て広場や公園で開催するほか、人出のある駅前や県庁、川内原発ゲート前などでも予定されている。