知事会見 感染防止対策に経費支援

クラスター発生受け飲食店、宿泊施設対象

【鹿児島】鹿児島市を中心に新型コロナウイルスによるクラスターが発生したことを受けて県は8日、飲食店や宿泊施設における感染防止策にかかる経費に対して支援すると発表した。三反園訓知事が県庁で会見して明らかにした。

飲食店に向けては換気機械、非接触型体温計、フェイスシールドの購入など感染症対策にかかる費用を上限10万円(補助率100%)、キャッシュレス導入にかかる費用を上限20万円(補助率80%)支払う。

宿泊施設に向けては、自動消毒液噴射機など感染症対策の機械など購入にかかる費用を上限40万円(補助率100%)、厨房や食堂の改修など施設等改修費用に上限500万円(補助率80%)を支払う。

予算は約20億円、財源は国からの交付金を見込んでいる。速やかに実行するために知事の専決処分としたいという。今後実施を予定するところはもちろん、4月以降既に実施した業者も対象になる。

三反園知事は「県内の飲食店、宿泊施設を安心して使ってもらえるよう、さらなる感染防止策を徹底して欲しい」と呼び掛けていた。詳細は未定だが、医療従事者、中小企業、農業従事者への支援も今後検討していくと明らかにした。