第6回「天城町農業塾」開講

町内外の幅広い世代が参加して開講した6年目の「天城町農業塾」(提供写真)=9日、同町農業センター

幅広い世代が関心
町農業センター

 【徳之島】6年目の2020年度「天城町農業塾」の開講式および第1回講座(町主催)が9日、同町農業センター(瀬滝)であった。農業の基礎知識を学んで家庭菜園、地産地消などを目指す一般住民など幅広い世代の計51人が参加。関係者の励ましを受けて学びをスタートした。新型コロナウイルス情勢で開講が遅れ1回減を余儀なくされたが、隔月開講で計5回・10テーマを計画している(聴講自由)。

 同町農業センター(町農政課直営)では毎年、野菜、花き、熱帯果樹など農業研修生を受け入れている。「農業塾」については、農業担い手の育成などと並行して、農業外の一般を対象に15年度から開始。町内外の希望者にも広く門戸を開いているのが特徴。19年度の最終6回講座・閉講式は新型コロナの影響で中止を余儀なくされたが、5年間の延べ受講者数は1283人。

 今年度講座についても新型コロナ禍で第1回講座(5月)を中止して繰り下げ、5回シリーズでの開講に。開講式で森田弘光町長は「農業塾も今年で6年目。農業振興の拠点として農業センターの活用を」ともアピールした。町農政課の事業紹介に続き、19年度農業塾の皆勤者15人に褒賞を授与。第1回講座では、同農業センター前所長の瀬川弘美氏(元県徳之島農業改良普及センター所長)が「土作りと施肥の要点」について講義した。

 今後の講義日程とテーマは、▽9月10日=秋冬野菜の作り方、バレイショ作り基本▽11月12日=ハウス活用冬野菜づくり、病害虫防除▽来年1月14日=夏野菜の種まき、堆肥や有機質肥料の作り方▽3月11日=草花の栽培、花木・果樹の仕立て―を計画(選択参加自由、無料)。

 その他、問い合わせは天城町農業センター(電話0997―85―2214)。