高齢者見守り協定に調印

「民間事業者等による高齢者等見守りに関する協定書」に調印した竹田泰典龍郷町長(右)と、グリーンストアの里真一取締役本部長

50世帯巡回 龍郷町と「グリーンストア」

 龍郷町は10日、㈱グリーンストア(奄美市名瀬、里綾子代表取締役社長)と「龍郷町民間事業者等による高齢者等見守りに関する協定書調印式」を町役場町長室で行った。グリーンストア側は、移動スーパー「とくし丸」で、依頼のあった町内50世帯の高齢者宅を巡る日常業務をしながら高齢者等の見守り活動を行うほか、高齢者等の異変に気づいたときには町や関係機関へ連絡、通報する。移動スーパーは8月4日から運行する。

 竹田泰典町長、グリーンストアの里真一取締役本部長が協定書に調印した。

 協定書では「民間事業者等の活動内容」について①日常業務の中で無理のない範囲において、高齢者等の見守りを行う②高齢者等の異変に気づいたときは、町にその状況を連絡する。ただし、緊急時など高齢者等の安全確保の上で必要と判断した場合は、直接、警察署及び消防に通報する―との内容を規定している。

 竹田町長は「高齢化の時代であり、見守り協定を締結できたことは大変意義深く心強い。官民連携を進め町民が安心して暮らせる体制づくりに努めていきたい」と感謝した。

 里取締役本部長(41)によると、フランチャイズ方式の移動スーパー「とくし丸」は、3台目(3号車)。週2回高齢者宅を回る。担当は龍郷町出身の川畑祐美子さん(25)。奄美市笠利町の一部地域も回る。「半径300㍍に地元商店がない高齢者宅を回ることをルールにしている」(里取締役本部長)。

 グリーンストアが高齢者見守りに関する協定締結したのは、奄美市、宇検村に次いで龍郷町が3例目。

 町によると、「民間事業者等による高齢者等見守りに関する協定書」は、2015年に町内17事業者と協定締結している。